2015年 慶應大学 看護医療学部
- 体験と経験ということばの使い分け
- 経験の中にあるものが過去的なものになったままで現在に働きかけてくる。そのような時、体験という。
- 経験
- 経験の内容が絶えず、新しいものによってこわされて、新しいものとして成立し直していくのが経験
- 経験の過去化
- どんなに深い経験でも、そこに凝固してしまうと、体験になってしまう。
- 現代の医学
- 1つの過去の経験をそこに定着させたもので、そこからすべてを説明していこうとする。
- 体験
- 体験・・・自分の意識の中で繰り返される。
- 経験・・・不断に新しい一面をあらわしてくるもの。
- (具体例)
- 体験・・・戦争の経験を繰り返ししゃべる。
- 本当の経験
- 経験というものは、あくまで未来へ向かって開かれるものだ。
- (ことばの用法)
- 経験と体験は区別しなければならない。
- 1つの経験(1つの人生)
- 体験的なものになるか、経験的なものになるか、それによって決まる。
- 迷信は体験の極端なものだ。