2015年 慶應大学経済学部 小論文:知識と情報と知恵
- 知恵
- 時間を超えた真実を総合的にとらえるものとして理解されている。
- 深い意味で実用性を持つ
- 新しさや多様性とは縁が無い
- 内部から自己革新を起こす性質にも欠けている。
- 永遠であり、唯一であり、その内部にも多様化への余地を許さない統一性を保っている。
- 知識
- 知恵と情報の間に存在する。
- 断片的な情報に脈絡を与え、できるだけ広い知の統一性を求める
- できるだけ永らく持続するものにしようとする。
- 内部に多様な情報を組み込む。
- 全体としては分節性のある構造を作り上げる。
- 全体を区切る細部があり、その間に順序配列のある統一を作る。
- 絶えず新しい情報を受け入れて自己革新に努める。
- 同時に古い知識との連続性を維持しようとする。
- 内側にも外側にも複雑な脈絡を持つ知識は、理解するのに努力を必要とする。
- 情報を脈絡づけ、文脈の中で意味づけようとする意志の力に支えられる。
- 情熱、信念に他ならない。
- 情報
- 知識に比べて自己拡張のにおいが薄い。
- 教えられた、指導されたという印象を受けにくい。